現在でも、高価な望遠カメラレンズには、ガラスレンズが使われている事からもガラスレンズの良さは、認知されていることと思います。
当社で販売するガラスレンズは、高品質光学両面研磨レンズですから、像の歪による不快感は全くありません
レンズ自身かなり強度がありますのでフレーム(プラスチック・金属にかかわらず)にこめた場合でも歪みが発生しにくく、ドライブや釣りなどで長時間装着しても目が疲れません。
レイバンのサングラスは、たいていガラスレンズですが、古くなっても愛用されている方いらっしゃる事からもその良さは分かっていただけると思います。特に、コンタクトレンズ使用者や目をいたわりたい方などにお勧めです。
また、ガラスレンズ自身、プラスチックレンズに比べて熱伝導性が悪いため、太陽光などによる熱が目に届きにくく負担をかけません。この点では、ドライアイの傾向をもつ方にもお勧めできます。
ガラスレンズは無機質であるため、化学変化や経年劣化等は非常に起こりにくく、いつまでもその特徴を保てます。
重量は、残念ながらプラスチックレンズに比べ約1.5倍と重いのですが、現在主流の小さめのフレームに合わせていただければある程度軽減できるかと思います。
ガラスレンズの深い色目が質感を生み、高級感を生んでくれることでしょう。キズ等もつきにくく、ハンカチなどでレンズを拭くといった一般ユーザーの使用状況下でも、プラスチックレンズほど気を使う必要がありません。(ただし、コートをかけた場合を除きます。)透明感があるため、濃いカラーでも明るく感じる事が出来ます。
衝撃強度は、表面のケミカル強化により飛躍的に向上しており、意図的に落下させたりしないかぎり、通常の使用状況下では全く問題ありません。
染色できませんからプラスチックレンズ程カラーは多くありませんが、当社では、定番カラーのグレー・ブラウン・グリーンスモークの他、イエロー・ライトグリーン・ローズ・ブルーなども取り揃えております。
これらは、それぞれの発色のために様々な金属をガラス素材に混ぜることにより、例えばネオジウムを使って色のコントラストをはっきりさせる効果のあるものや、純金を入れることによってしか色(もしくは、特性)の出せないレンズもあります。
ガラスでは色の種類を作ることが困難な反面、このようにプラスチックレンズでは難しい機能性をもたせることができます。例えば、UV(紫外線)とIR(赤外線)を同時にカットするレンズや、色のなかでも緑だけを特に強調するレンズ(ゴルフなんかにどうでしょうか)も製作することもできるのです。
このような特殊なガラスレンズを偏光レンズ(後に記述しています)として(当社では、トライアングラスと呼びます。)組み合わせることにより、機能性を追い求めたサングラスを作ることも可能であり、釣りをメインとしたブランドやドライバーグラスとして現在市販されております。
|
ガラス |
CR−39 |
ポリカーボネイト |
アクリル |
可視光線透過率(クリア) |
93% |
92% |
88% |
92% |
屈折率 |
1.525 |
1.50 |
1.580 |
1.490 |
鉛筆強度 |
9H |
2〜3H |
B |
1〜2H |
染色 |
できない |
できる |
むずかしい |
できる |
化学変化(薬品等による) |
しない |
しない |
する |
する |
侵食(アセテート/海水など) |
しない |
しない |
する |
する |
比重(数値が高いほど重い) |
2.54 |
1.32 |
1.20 |
1.19 |
アッべ数(数値が高いほど無色透明) |
21〜83 |
59 |
30 |
58 |
UVカットレンズって何って良く聞かれます。
UVは、ウルトラバイオレット(Ultra−Violet)の略です。
じゃあ体に悪いのって聞かれたら困ります。UVカット化粧品や美白の時代ですけど、夏に体を焼くのも紫外線によるものですから答えづらいですね。ただ、カットできるものならばカットしたいですね。
一般的にUVは、400nm以下を基準に言われますが、実は、380nm以下なのです。
目に見える可視光線は、380nm〜780nmで、それより上は赤外線になります。
ですから、肝心のUVカットレンズの規格は、280nm〜380nmを99%以上カットしていることとなります。
UVは、濃いカラーレンズがよくカットするのではありませんから、薄いカラーでも、UVレンズはしっかりとUVカットしておりますので、是非、お客様にアドバイスしてください
@UV−A 315nm〜380nm
AUV−B 280nm〜315nm
@ は、雲や窓ガラスも透過し、皮膚の深部に到達し、皮膚のしみやたるみの原因となりますが、それほど強い作用はありません。
A は、人体に対する作用は強く、目に対しては、白内障・翼状片・ブドウ膜炎・黒色腫などの原因ではと指摘されています。ただしほとんどは、大気のオゾン層に吸収されています。